工学基礎実験実習 - レポート作成技術 2

岡山大学工学部情報系学科 
 

概要

レポート作成技術の第2回目は,前回提出されたレポートで問題となっていた部分の復習等を行う.
以下の内容を予定している.

  • 前回,sampleファイルをもとに作成したreportを改訂して,可能なかぎり自分で文章を作成する.
  • 改行の方法(\\など)や段落の意識
  • 端が切れないようにする方法,および適度に余白をとる方法
  • 分数
  • gnuplot
  • \sqrt
  • \maketitleコマンドの使い方
  • 簡単な実験を行ってレポートを作成する技術の向上

課題

  • 以下の点に注意して,先週のレポートを修正して提出しなさい.

    先週の課題は,f (x) = x (x + 1) (x - 1)をニュートン法で解く実験に関するレポートであった.
    今週は,このレポートで用いた数式を異なる数式,例えば f (x) = x (x + 2) (x - 2) などに変え, その数式にニュートン法を適用した場合の実験を電卓等で行う.
    その実験結果を使って,同様のレポートを作成しましょう. また,できる限り自分の言葉で文章を作成してみましょう.

  • レポート提出はWebClassで行う.WebClassに表示される締切り日時によく注意すること.

  • 構成
    • 各章の記述内容・分量のバランスに注意する.
      例えば,「はじめに」で延々と実験結果や数式を用いた説明を行わない.
    • \maketitile コマンドを用いること.
    • \section コマンドを用いること.
    • 章が長くなる場合は,\subsection, \subsubsection,あるいは \itemize で細分化する.
    • 文末は「です.」,「ます.」ではなく,「である.」を用いる.
    • 本文の幅は 16cm 前後が良い.
    • 句読点は 「 。、」ではなく「.,」を使う.

  • 数式
    • 本文や表中に数式が現れる場合は," $ $ " で括る
      (x 一文字でも $x$ とする.負の数も同様に, $-1$ とする.)
    • 不等号をそのまま記入すると," ! " や " ? " が上下反転した記号が現れる.
      _ や ^ や ~ などを不等号の前に付けると正しく表示される.
      また,LaTeXには様々な記号用コマンドがあるので調べてみよう(例:"<=" は "\leq").
    • $ $で囲んだインライン数式で \frac 等を使うのは見苦しい場合が多い.
      ディスプレイ数式 \[ \] を用いるか,$a/b$と書く.
    • 添字が 2 文字以上の場合は, x_{k+1} のように { } で括らないと,表示結果がおかしくなる.
    • 数式の中で,乗算を * 記号で表してはならない.記号を書かないか,書くなら \cdot もしくは \times を用いる.
    • 数式に \label をつけ,後の文で引用する場合には \ref を用いる.
    • 2階微分は f^{''}と書く.

  • 図表
    • 図の大きさは,[scale=0.5] 等として適切に調節する.
    • \figure, \table などの環境を用い,\caption, \label, \ref も正しく使うこと.

  • 計算機の出力
    • verbatim 環境(入力通りの出力が可能)を用いる.
    • 出力結果を全文省略せずに載せるのは望ましくない.要約すること.

  • 実験・考察
    • 実験結果のみではなく,考察を行うこと.

  • 文献
    • thebibliography 環境を用いるか,またはbibtexを使用する.正しい場所で正しく引用すること.本文で引用されない文献はリストに入れない.
    • URL の場合は,\verb|URL| のように書くと良い.

レポート作成方法

次の手順に従って,レポートのPDFファイルを作成・提出しなさい.

  1. TeXで原稿を作成.
  2. dvipdfmコマンドでpdfファイルを生成する.
  3. acroreadコマンド等でファイルが正しく表示できることを確認する.

    • コマンド実行例
      	$ platex report2_progtech.tex
      	$ xdvi-ja report2_progtech.dvi
      	$ dvipdfmx report2_progtech.dvi
      	$ acroread report2_progtech.pdf
      	
  4. WebClassで提出する.

レポートの評価

レポートは以下の項目等について評価する.

  • 課題の達成度
  • レポートの書き方(結果のみではなく,工夫した点の説明や,考察を述べることが望ましい)
  • 適切な参考文献や参考サイトを\citeで引用することで, 「はじめに」のsectionの書き方を工夫すること.

レポート作成上の注意

  • レポートの表紙には,レポートタイトル氏名学生番号,およびレポート提出日を記述すること.
  • 期日に間に合わなかったレポートは大いに減点するので注意すること

参考


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